相続税の申告(令和3年5月27日掲載) | |
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公開日:2021-05-27
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【問い】父が死亡し相続の手続きをしようと思っています。相続人は母と子3人の4人です。相続の手続きや相続税の申告に必要な書類にはどのようなものがありますか。 【税理士】お父さまが亡くなられた後の行事等で、慌ただしい日々を過ごされていると思います。 相続の手続きには、不動産や銀行等の預金、株式など財産の名義変更か挙げられます。また、会社経営の方でしたら代表者変更などの手続きもあリます。さらに、4ヵ月以内には所得税の申告(準確定申告)が必要な場合もあります。このようなさまざまな手続きと併せて、相続税の申告準備を行うことになります。 相続税は、遺産額が基礎控除額以上ある場合に、申告が必要かどうかを検討することになります。お尋ねでは、祖続人が4人とのことですから、基礎控除額は5,400万円(3千万円+600万円×4人)になります。 相続税申告書作成の際の主な書類には、①相続人の身分関係が分かる戸籍謄本等②土地・建物の固定資産税評価証明書、預金通帳や残高証明書など財産を証明する書類③借入金などの債務を証明する書類や葬式費用の領収書-などがあります。 このような書類を基に申告書を作成し、死亡日の翌日から10ヵ月以内に申告と納税をすることになります。相続税は亡くなられた方の財産・債務を漏れなく把握して正しく計算しなければなりませんから、申告書作成の過程で必要となる書類も多くなります。 詳しくは、お早めにお近くの税理士にご相談ください。
(南九州税理士会熊本東支部 枦木孝一)
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※掲載の【答え】については、
新聞掲載日現在の法令に基づいています。
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